2010.3.15.実施 Bグループの出題分析と平均点予想


予想通り、Bグループでは出題パターンや難易度はほぼ例年通りだったようです。例年通りというのは、「国語や社会科は平易で得点しやすくて数学で差がつく」ということです。そう言う風に見ると、上位校では高得点の争いになり数学の出来・不出来が合否を分ける1つの要素となり、中位・下位校では数学では差がつかず国語の得点が効くことになるでしょうか。

 

出題傾向の変化

平均点予想

国語

漢字の読み書きは前年通りの合計4問。古典は古文が出題された。

平易な出題。年なみか。

数学

Aグループ同様に前年より易しい。Aグループよりやや難しく例年に近い。最後の問題で差がつく?

Aグループより低い。前年なみか。

社会

Aグループより易しい。ただし、歴史では貨幣や宗教が出題されて面食らう受験生もいた?

Aグループより低い。前年なみか。

Aグループより高い。前年なみか。3.18.訂正

理科

Aグループと同程度か。Aグループよりやや難しいが、学力上位層にとっては平易な出題。

年なみか。

英語

放送問題のパターンはAグループと同じ。全体的にAグループより易しい。

Aグループより高い。前年なみか。

5教科トータルで見ると、Bグループの合格ラインは前年なみと思われます。今回の入試では、 AグループとBグループとで、難易度がかなり違います。したがって、合格ラインはAグループとBグループとで、かなり異なると予想されます。

Aグループには、旭丘,明和,岡崎,刈谷など地域トップ校があります。これらを受験する学力最上位層の中で得点差がつくよう意図的にAグループの難易度を上げたのか、たまたま最初の日程の方で出題パターンを変えただけなのか、どちらなのかはわかりませんが、Aグループの高校では合格ラインが例年より変動すると考えられます。もっとも変動するのは、Aグループのトップ校と併願されるBグループの高校と、その高校を第一志望とする受験生が第二志望とするAグループの高校だと思われます。複雑な玉突き現象が起こると想像されます。

実際にどのような変動があったかは合格発表後でないとわかりません。ただ、テレビで放映されていた予想ボーダーラインは、やや外れているな、という印象を持ちました(各校の相対的な数値を見て)。加えて、模範解答にも疑問がありました(英語)。放映されていたのは、あくまで「解答例」であり、他にも正解があると考えられますから、受験生の皆さんは安心してよいと思います。(愛知県が採点基準を公表しないのでスッキリしないのですが...)

3.18.追記:新聞で公表された「解答」しか正解がないのか、愛知県に問い合わせる予定です。

 

[注意]ここでいう予想平均点とは、全受験生の平均点です。予想平均点と予想ボーダーライン(合否ライン)とは単純に対応するものではありません。合否ラインは、集まる受験生の学力分布・競争率・第一志望に不合格になって流れてくる数(つまり受験校の組み合わせ)等、複雑に絡み合って決まります。ですから、簡単に予測できるものではありません。