2010年度愛知県高校入試のデータ分析(2011.3.1.)更新しました 


2010年度の愛知県公立高校入試の合否追跡データをもとに、公立高校入試の動向を分析してみましょう。

 

                 名古屋市内の受験生が第一志望に選択することの多い3校の合格者/不合格者の数の比較

 

名古屋市内の受験生が第一志望に選択することの多い旭丘、明和、向陽、各校の合格者/不合格者の数(昨年度)を比較したグラフです:数値の意味を考えると棒グラフで表すのがよいのですが、なめらかなイメージで見やすいように曲線をあてはめてグラフ化しました

旭丘は1群、明和と向陽は2群に属しています。これら各群のトップ校でこれだけ違いがあります。

まず合格者を見ていきましょう(紺色の曲線です)。旭丘と明和では、内申点39以下で合格者はいません。一方、向陽では内申点36で合格者がいます。この時点で、旭丘と明和をあきらめて向陽を第一志望とする受験生がいると考えられます。

次に、それぞれの組み合わせ可能な高校を見てみましょう。実質的には、次の組み合わせがほとんどと思われます。

 1群:旭丘---菊里

 2群:明和---瑞陵、向陽---瑞陵、明和---千種、向陽---千種

つまり1群の旭丘を選んだとき、第2志望には菊里しかなく、さらに、菊里は内申43から不合格者が出ているので「公立2校落ち」の可能性もあるので、内申43以下の受験生は大きな決断を迫られることになります。このリスクを避けたい受験生は2群に流れるのではないでしょうか。2群ならば選択肢は多く、明和または向陽を第1志望として選んだときに第2志望として瑞陵または千種を選べます。瑞陵または千種の合格ラインは、菊里よりも低いと考えられているので1群をあきらめて2群の組み合わせを選択する受験生が増える傾向にあるのではないかと考えられます。

今年は、明和、瑞陵、千種の競争率が昨年よりも上がっています。その理由は上に述べたようなことかも知れません。向陽は昨年よりも競争率をさげていますが、昨年までの競争率が高すぎたので、それを理由に避けた受験生が多かったのかも知れません。その結果、瑞陵と千種の競争率がかなり上がっています。この2校を第2志望としている受験生だけでなく第1志望としている受験生も少なからず影響をうけるでしょう。

 


合否追跡データはこちらです。

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